のらぬこの日常を描く

ノージャンルのお役立ち情報やアニメとゲームの話、ソフトウェア開発に関する話などを中心としたブログです。

やはりQiitaのいいね仕様はまちがっている。

こんにちは。のらぬこです。

Qiitaという、ソフトウェア開発エンジニア向けのサービスがあります。

「ソフトウェアエンジニアをやっている(目指している)方向けに特化した、技術ブログサービス的なもの」と僕は認識しています。

qiita.com

さて、そのQiitaさんなのですが、最近、機能追加とそれに合わせたデザイン変更が行われました。

今まで、「記事のストック」という機能が「記事のブックマーク」+「記事へのフィードバック(よかったよ!という意思表示)」の役割を果たしていました。

今回、新たに「いいね」を追加し、「ストック」はブックマーク目的、「いいね」は記事へのフィードバック目的という風に、役割を分割しました。

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その辺の経緯と、機能の説明、使い方などは、Qiitaさんの公式アナウンスに書かれています。

投稿記事やコメントに「いいね」できるようになりました(Contributionの算定基準も変わります)... - Qiita Blog

この変更意図は分かります。

しかし、僕は今回のQiitaの変更は、「記事の価値を表す指標とブックマークとしての指標を明確に分離し、記事の価値を定量的に図る指針を作るための機能を追加したい」という運営会社の都合を、エンドユーザの使い方を制限するというやり方で押し付けただけの、とてもナンセンスな変更だと感じています。

その上で、なぜそう感じたのかじゃあどんなものならいいと思うのか、を書いていこうと思います。

なぜナンセンスと感じたのか

根底にあるのは、「いいね」と「ストック」、どちらも「記事とユーザを何らかの目的で紐づけている情報」という意味では同じもののはずなのに、機能的な制約を課すというやり方で、2つを使い分けることを強要しているということだと考えています。

僕が感じた機能的制約とは

  • 記事のストック数が記事上には表示されなくなった
    • 代わりに「いいね」の数が表示されるようになった。
  • 自分がストックした記事の一覧は後から見ることができるが、いいねした記事の一覧はいいねした本人含め誰も閲覧できない
    • 記事を開けば、いいねしてくれたのが誰なのかは(以前のストックと同じく)見ることができる。
  • 「いいね」ボタンは目立たせているのに、「ストック」ボタンは薄めの色を使いワザと(?)目立たないようにしている?

の3つです。

これらの3点について、なぜそうしたのか、をなんとなく推測してみました。

まず、記事のストック数が表示されなくなった理由についてですが、今までは「良記事」の指標として「ストック数」を出していたけど、その役割は「いいね」が担うことになり、「ストック数」は表示する必要性がなくなった。

いいねした記事の一覧が見られない理由は、それを出してしまうと、「ストック」と「いいね」の機能的な差異がなくなってしまい、「いいね」が「これまでのストック」と同じ使われ方をされることを危惧したのではないかと考えます。
まあ、まず間違いないと思っています。
どう使うかはユーザが考えるものだと思うので、もしそうだとしても、それを危惧する必要は全くないと思うののですが。

ストックボタンをかなり控えめなデザインにした理由は、正直よくわからないです。リリースノートには、今後、ストックは一時的に使うものという記載がありますが、あそこまで目立たなくさせる必要性は感じられないし、そもそも「いいね」は「ストック」の代替にはなっていないし、置き換えられるものでもないでしょう。

じゃあどんなものならいいと思うのか

唐突ですが、ニコニコ動画のマイリストの仕組みはとても優秀だと思っています。

一般会員とプレミアム会員で数の制限とかは違っていたと思いますが、「とりあえずマイリスト」が、とりあえず保存した動画、これ以外に自由な名前のマイリストを何個か作れて、自分の気に入った動画を好きなように分類できるようになっています。

機能仕様としては、あんな感じでよかったんじゃないかなーと個人的には思います。

「とりあえずストック」と「ストックに追加」を用意して、「ストックに追加」を選んだ場合には目的別にカテゴライズできるようにするイメージです。

ストックする理由は人それぞれだし、Qiita側が「同じデータ」を「それぞれにこういうインターフェースを用意したので、このように使ってください」とレールを用意してあげる必然性は全くないはずです。

「とりあえずストック」に今まで通りため込んでもいいし、「後で読む」「良記事」「俺の教訓」みたいにカテゴリー分けして保存してもいいし。

記事のコントリビューションについても、以下のような感じで

  • とりあえずストック = 0.8
  • その他の名前付きストック = 1.0
  • 一人のユーザが、同じ記事を複数のストックに入れた場合もスコア上限は1

という感じで、なんとなくしっくりくるんじゃないかと思います。

少しだけ余談

僕は、記事の「ストック」機能を、あとで読もうと思った記事、教訓的な記事など何度か読み返したい記事などを記事を保存(ブックマーク)する目的で活用してきました。

Qiitaさんもご推察の通り、はてなスターのように面白かった記事や参考になった記事へのフィードバックとしても使っています。

ストックした記事の一覧を見返してみると、あとで必要になりそうだと感じたからストックした系の記事が2割、はてなスターのような意味合いで使ったのが8割位です。

ただし、少し時間が空いたとき等、なんとなくストック記事一覧を眺めることはありますが、後から読み返そうと思ってストックした記事をストック記事一覧から探して読み直しにいったことはあまりないと思います。

これは別にストック記事一覧が使いずらいというわけではなく*1、アドレスバー検索ワードを入力してリンクの色が変わっている(過去に開いたことのあるページ)ページを再度開くほうが、ストック記事一覧を漁るよりも知りたい情報にたどり着くまでの負担が少ないからです(結果、寄り道してしまうこともありますが)。

とりあえずまとめ

しばらくは、Qiitaさんの推奨する使い方をしてみようと思います。

じゃあお前はストック一覧を活用していたかと言われれば、そうでもないかなーという気もするし、それなら、いいねした記事一覧がなくなったとしても実はあまり困らないかもしれないし。

この記事を書く際に参考にさせていただいた記事

今回の記事は以上となります。

お読みいただいてありがとうございました。

*1:ストック記事の記事タグでの絞り込みくらいは実装してほしいなーとは思いますが